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我慢が生んだサヨナラ

巨人4x-3ヤクルト(東京ドーム)2020.08.13

 

メルセデス粘投、久々スタメン中島猛打賞、ここぞの代打亀井でサヨナラ。序盤は負けが濃厚だった試合をひっくり返して連勝で2位に4ゲーム差。原采配大的中。

 

先発のメルセデスは初回に長打3本打たれて3失点する出だし。今日もダメセデスな日かなと思っていた。

3回の時点で被安打6本だったので、いつもなら第1打席で代打を送って4回から宮國のパターンでもおかしくなかった。けど四球は1つだけで、打たれた長打もパラウィラの外野守備がマズかった部分もあるし、先週の増田登板の件と同じ流れになりそうなのもあってか打席に立たせて続投。4回は得点圏にランナーを進められるも坂口、山田を打ち取って無失点で切り抜けた。

 

メルセデスの粘投に応えるかのようにその裏、丸と中島の連続本塁打が飛び出して3-2と1点差に詰め寄る。

ヤクルト先発の高梨は、前回登板の時は早打ち作戦で3回にKOできたけど、今回はその反省からかボール球や変化球から入る慎重さが見られ、巨人打線が中々狙いを絞れずにいたように思えた。そんな中で丸と中島は第1打席からボールを捉えていて、相性の良さがあるのかもしれない。2週間後にもヤクルトと試合があり、高梨は今のところローテを守っているので再度当たるだろう。その時は丸はともかく中島をまたスタメン起用すると良いかもしれない。

 

1点差となり試合が分からなくなった5回、メルセデスは村上に長打を打たれてまたも得点圏にランナーを背負う。一死2塁の場面で5番西浦には捉えられるもサードライナーでツーアウト。

ここでベンチが動いて6番エスコバーを申告敬遠して高卒2年目の濱田と勝負を選択。マウンドに宮本コーチが向かって何やらメルセデスと言葉を交わしていた。球数が100球近くなっていたので状態確認もあったのだろうけど、恐らく申告敬遠の意図を伝えたんじゃないかと思う。エスコバーは対巨人の打率が1割台だったので、ツーアウトでわざわざ敬遠するまでもないと思うけど、強いて考えるなら長打力を比べて濱田勝負を選択といったところだろうか。結果は吉と出て濱田を凡打に抑えてスリーアウトチェンジ。

 

粘って抑えるとご褒美がもらえる流れなのか、その裏に先頭の坂本がヒットで出塁し、パラウィラが凡退ながら3塁まで進塁。岡本のあたり損ないの打球がセンター前に落ちて坂本が生還し同点に追い付き、メルセデスの負けが消えた。

 

6回は下位打線相手だった事もあってか、メルセデスをまだ続投させた。ここもランナーを出すけれど、バント失敗にも助けられて無失点で切り抜けた。球数117球3失点、勝ち星は付かなかったけれど、一度崩れるとダメになるメルセデスにとって、成功体験となるような試合になったと思う。

 

その後は両者リリーフでつないで9回を迎える。8回途中から登板した中川は抜群の安定感で、8回の火消しと9回を3者凡退に抑え、2役を難なくこなしてくれた。

一方のヤクルトは9回は石山がくるのかと思っていたら大下がマウンドに。ウチは石山からは結構打っているので、そのあたりのデータを見ての判断なのかもしれない。

 

ヤクルトの勘案虚しく、先頭の中島が三遊間を破るヒットで見事に出塁を果たす。これで猛打賞。途中交代の多い中島だけど、この試合では最後まで残しておいて助かった。

そして走の切り札増田の登場。期待を裏切らず尚輝に対する2球目で盗塁成功し、無死2塁とサヨナラが近づく。打席の尚輝は、例え凡打でも引っ張れば増田が3塁に進んで犠牲フライも狙える状況を作れる。しかしここで何もならない内野フライを打ち上げてしまい一死2塁。前日は逆転タイムリーを放ったけれど、こういう場面で最低限ができないあたり、スタメンを確約されない要因だろう。

 

次は9番投手の打席だったので、ここで打の切り札亀井登場、と思ったら若林が打席に。1塁が空いている状況だったので、亀井を出すと勝負を避けられて歩かされる可能性を嫌ったのだろう。若林はファーストゴロに倒れるもその間に増田が進塁して二死3塁となる。尚輝に求めていたのがコレ。

 

打順が1番に帰って坂本。ここは申告敬遠となり二死1・3塁。2番にはパーラが脚の具合が悪いようで6回に退いていたため松原が入っていた。ここで満を持して亀井がコールされる。対するヤクルトサイドも大下に代えてマクガフを投入。左の中澤かとも思ったけれど、今年の亀井とマクガフの対左右の成績を比べての判断のようだ。高津監督はデータ重視の采配なのだろう。

 

勝敗はたった1球で決し、外角高めのストレート初球を狙い打ちした打球がセンター前へと運ばれ、3塁ランナー増田が悠々生還。若林の進塁打も活きた形となって、見事なサヨナラ勝ちとなった。

 

今まで見られなかった負けている展開での我慢の采配。それに応えた選手が同点に追いつき、ここぞの一手で勝ちを収めた。選手の踏ん張りとベンチワークが一体となった試合で、チーム状態の良さが伺えた。

 

 

以上。

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