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20歳の勝利を守りきって4連勝

巨人3ー2広島(東京ドーム)2020.06.23

 

先発戸郷は高卒2年目とは思えないテンポの良いピッチングと強打者相手にも動じないメンタル。

ただ暴投、バントミス、スタミナ切れなど相応の脆さもあった。けれどもそこは他の選手がカバー。結果、1点差のリードを守りきって開幕4連勝となった。

 

戸郷の強みはストレート、スライダー、フォーク、カーブと多彩な球種で空振りが取れる事。恐らくどの球種も変化のし始めが打者の手元に近いのだと思う。狙い球を絞りきれず振り遅れてしまうためか、ストライクゾーン内での変化球でも空振りが取れていた。

コーナーワークで勝負するタイプのピッチャーではないけど、コントロールも悪くは無い。それだけに2回に暴投で2つ進塁を許し、ノーヒットであっさり同点を許したのは勿体なかった。

 

試合は1-1の同点の中、投手戦が5回まで続いた。

5回裏巨人の攻撃、先頭のパーラがセンター前にヒットを放ち、待望のノーアウトのランナーが出る。ここで打順が8番の炭谷。この次が好投を続けている戸郷の打順だったのでどうするか判断が難しい場面だった。

 

初球はバントの構えを見せてからのバスターでファール。次のカウントからは最初からヒッティングの形になるも、再三エンドランを仕掛けて何とかこの打順で点を取ろうとする姿勢が見られた。

けれどもこの策が裏目に出て、9球目を投げる時にパーラが牽制で誘い出されてしまいまい、2塁でタッチアウト。ランナーがいなくなり打開策を講じる機会を失ってしまう。

 

しかしここで黙って相手に流れを渡さないのが漢炭谷である。粘りながらも追い込まれていた9球目から、さらに粘りを重ねて13球、フルカウントまで持ってくる。

そして投じられたインコースの14球目を引っ張ってレフト前へ。再びランナーが1塁に立ち、打席はピッチャーの戸郷に回る。

 

ワンアウト1塁、当然の流れで戸郷はバントの構え。だが戸郷はバントが下手だった。2球ストライクを見逃した後、3球目を特段何事もなくバント失敗。炭谷が苦労して14球粘って出塁するも、チャンス拡大できずにたった3球でツーアウトである。無得点で終われば引き寄せかけた流れを相手に渡しかねない状況だ。

 

打順がトップに戻って北村。前の試合の活躍を買われて、この試合は1番セカンドでスタメン出場していた。しかし前の2打席はなす術なく凡退。格の違いが伺えた。

変化球に振り回されて、この打席もなす術なく追い込まれていた。しかし5球目、打って変わってストレートが投じられ、北村は迷う事なくそれを捉えて打ち抜いた。打球は意外な伸びを見せながらセンター後方へと飛んでいき、守っていた西川が背走。しかし今一歩届かずに後逸してしまう。ツーアウトだったので、1塁ランナーの炭谷は迷う事なくスタートを切り、一気にホームイン。打った北村は悠々2塁ベース上へ。回の始まりからヒット・ミス・ヒット・ミスと続いて3度目の正直、価千金の勝ち越しタイムリーツーベースは戸郷に勝利投手の権利を与えた。

 

これで集中力かスタミナが切れたのか、マウンドのジョンソンが続く坂本にこの試合初めての四球を与える。さらに丸にも連続四球。塁が全て埋まった状況で4番の岡本を迎える。

ここでジョンソンが少し息を吹き返し、岡本に対してはツーストライクとカウントを有利に進める。通常この状況で追いこまれたら手を出したくなるだろうけど、岡本は動じず続く際どいコースの3球を余裕を持って見逃す。貫禄の四球で押し出しゲット、スコアを3-1とした。

 

そして勝ち投手の権利を得た戸郷は6回、圧巻の3者連続三振をやってのける。球数は80球にも充たず依然涼しい顔を見せる戸郷。どこまで投げきれるかに注目が集まる。

しかし7回の先頭バッターが流れを変えた。3番西川が2球目のストレートを思い切りよく振り抜き、打った瞬間の一撃はライトスタンド中段へ。ソロホームランで一点差に迫られ、試合の緊迫感が増した。

それでも戸郷は動揺した素振りを見せず、4番の鈴木誠也を3球で仕留め、5番のメヒアは空振り三振。ツーアウトまで漕ぎ着ける。

 

あと一人でチェンジだったが、會澤が三遊間にヒットを放ち同点のランナーが出塁。

ここで戸郷に異変が表れ、続く7番田中広輔に対しストレートの四球を与えてしまう。投じたボールは球速こそ落ちていなかったが、全て高めに抜けてしまっていた。

本人も異変を感じ取ったのであろう、ベンチに数度視線を送り戸惑いを伝える。それに応えるようにベンチが動き、ピッチャー交代。

球数92球7奪三振2失点の素晴らしい内容だったけど、最後をリリーフに預ける形での降板となったので、悔しさは残っただろうと思う。

 

ツーアウト1・2塁。長打で逆転の状況で、マウンドには今季初登板の鍵谷が上がった。

打席の菊池に対し、ボール・ストライクを交互に重ねてフルカウントまでもつれ、投手も打者もプレッシャーが最高潮に。

投じた6球目はフォークだったらしいが、浮いてしまった分ストレートの軌道に近くなり、菊池がそれを引っ掛けた結果サードゴロに。難局を乗り越え、戸郷の勝ち星を守った鍵谷。グッジョブ。

 

試合はその後価値パターンに引き継がれ、中川・デラロサがランナーは出すもののダブルプレーを絡めて得点を許さず逃げ切り。3-2の接戦を制して4連勝を決めた。

 

以下この試合のその他出来事をざっくりと。

 

北村、セカンドの守備も卒なくこなす。

 

岡本、3試合連続打点。

 

坂本・パーラ、開幕からの連続安打継続中。

 

小林、骨折が判明し1ヶ月の戦線離脱。代わりに岸田が登録される。

 

 

以上。

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