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好機が転機

巨人4-7中日(東京ドーム)2020.08.15

 

前回クセ球に手を焼いてロクに打てなかったヤリエルロドリゲスが中日の先発。今回も手こずってしまい、中5日の相手に1点を奪うのがやっと。一方巨人サイドは5回以降ビハインドリリーフで綱渡りリレーを行い、回跨ぎした宮國が8回に盛大に捉まって試合が壊れた。打線がヤリエル降板後の中日勝ちパターン投手陣から点を奪うも、宮國炎上が響いて及ばず敗戦となった。

 

巨人の先発は田口で、全体的に調子は悪くなかったように思えた。初回の失点は不運な当たりによる出塁からのもの。4回のツーランは打ったビシエドが凄かったように思える。悔やむべきはビシエドの前の福田にストレートの四球を与えて出塁させてしまった事。初回のタイムリーは福田が放ったもので、巨人キラーとして名高いので意識しすぎたのかもしれない。

 

そのため田口が4回で降板する事になるのは出足からすると予想外だった。それは田口の出来以上に、相手の先発ヤリエルを意識せざるを得ない状況だったからだろう。

ヤリエルのストレートは、テレビからも分かるぐらい落ちたり曲がったり、時には変化しなかったりと、激しいクセ球だった。そのストレートを軸に縦横の鋭く曲がるスライダーを組み合わせたピッチングスタイル。けれど前回のノーノーペースとは違って、散発ながらヒットも出て毎回ランナーを出せてはいたので、中々点に繋がらない歯がゆい展開が続いていた。

 

この試合最大の好機と転機となったのが4回裏だった。

先頭の岡本が死球で出塁。続く丸も四球を選んで無死1・2塁のチャンスが舞い込んでくる。打席には好調の6番中島。ヤリエルの5球目の低めの直球を逆方向に弾き返し、打球がライトフェンスを直撃する。よしとりあえず1点、と思ったら、2塁ランナーの岡本が本塁生還叶わず3塁ストップで無死満塁となる。打球が低かったため、恐らく岡本はライトのアルモンテが捕球すると踏んで3塁へタッチアップできる位置で打球の行方を見ていたのだろう。それがフェンスに当たって丁度アルモンテの前に返ってきて、ノータイムで内野へ返球されたため、岡本は3塁止まりになったのだと思われる。

 

前に飛ばせば得点となる状況で、7番大城は何もならない空振り三振で一死満塁。続く尚輝は前進守備のおかげでポテンヒットが生まれて何とか1点を取り、尚も一死満塁の状況でピッチャー田口の打順を迎える。

前述の通り田口は悪くない出来だったし、球数もまだ60球。6回までは投げきれそうな余力だったので、打席に立たせて粘らせるだけ粘らせて結果三振とかで良いのかなと思っていた。けれどベンチは勝負を選択し、田口に代打田中俊太を送った。初見でヤリエルのクセ球に対応出来るのかと心配していたら、やはり前に飛ばす事ができず最後は縦スライダーで空振り三振。次の坂本は初球を捉えるもののライト正面のライナーでスリーアウトとなった。

 

勝負をかけて1点しか取れなかったため、3-1とビハインドのまま5回表に投手交代を強いられる。

ここから起用されたのは田中豊樹が1.2イニング、大江が火消しで0.1イニング、宮國が2イニング、鍵谷が1イニングだった。この中で宮國が2イニング目に捕まってしまい炎上、4失点で7-1と絶望的なスコアになる。田口が続投していれば豊樹も宮國もロングリリーフさせる必要はなかっただろうし、もっと余裕のある投手リレーになったはずだ。それだけに4回裏の賭けの代償は大きかったと思う。

もちろん炎上した宮國に非はあると思うけど、ランナーが溜まった時点で交代させなかったベンチの対応にも疑問は残る。デラロサが再登録後1度も投げていなかったので、9回に勝ってても負けてても調整でデラロサを登板させるとしておけば、8回に鍵谷を火消しで投入する事もできたはず。そうできなかった理由が何かあるのだろうか。

 

終盤に打線が中日の勝ちパターンから点を奪って追い上げられたのは良かった。それだけに継投失敗が悔やまれる。

この試合を通じてヤリエルがかなりの難敵であると認識されたと思う。再来週また再戦する事になるだろうから、3度目の正直で今度は打ち崩して主導権を握る試合をして欲しい。

 

 

以上。

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