2週連続大野に完投負け
巨人1-4中日(東京ドーム)2020.08.16
先週の再放送のような試合内容で敗戦。中日先発の大野は中8日で元気いっぱい絶好調な投球で、丸に許したホームランのみの1失点完投。こちらの先発畠も4回までは大野と競り合うぐらい良いピッチングだったけれど、5回に連打で失点しまい負け投手に。2週間後にまた大野を相手にしなければならないと思うと億劫だ。
豪速球主体にチェンジアップのようなツーシーム、時折フォークとスライダーを織り交ぜて、大野は巨人打線を2安打に封じ込めた。
前回は5安打して北村のホームラン1本のみ、今回は2安打で丸のホームラン1本のみと、攻略どころか悪化している。何の対策もなかったのだろうか。
右ばかりの打線というのも、大野にペースを掴ませて良くなかったのかもしれない。今回の打線でいうとファーストに大城を置いてライトを松原にすればバランスが良くなっただろう。とにかく取りうるあらゆる策を講じないと次回の大野攻略は難しいと思う。
大野からヒットが奪えないためか、5回表の連打での失点とその内容が槍玉に上がっている。
巨人の畠がそれまでホームラン1本のみの1安打ピッチングで、ランナーを出していない好投を続けていた。
しかしこの回の先頭高橋周平にライト前へ運ばれると、阿部、京田、木下と狙ったかのように全員ライトへ連打を放たれ3失点を喫する。この中で物議を醸しているのが、阿部のライト前ヒットでのプレー。
この試合ライトでスタメン起用された石川が捕球すると、高橋周平が3塁を狙っているのに気づきサードへダイレクト返球。けれども間に合わず、さらにこの間にバッターランナーの阿部が2塁に進塁し、無死2・3塁のピンチを招いてしまう。巨人サイドは1点もやらせないために内野前進守備をするも、京田が放った通常ならファーストゴロかもしれない当たりが、ファースト中島の横を抜けていってライト線への2点タイムリーツーベースとなった。
もし石川がカットマンまでの返球に留め、阿部が2塁に進まずに無死1・3塁になったとする。1塁ランナーをケアするため中島はファーストベースに着いて前進守備ではなくなり、京田のゴロを捕球できていたかもしれない。強敵大野相手の緊迫した投手戦だっただけに、こうした些細なミスから傷口を拡げて失点してしまったのは悔やまれる。
畠もこの回からボールが真ん中に集まりだしていたので、ランナーを出すと制球が乱れる弱点があるのかもしれない。けど失点後も四球を出さずに6回を投げ抜けたのはかなり頼もしかった。是非次回の広島戦で今季初勝利を上げてほしい。
中日戦を1勝2敗と負け越してしまった。先発ピッチャーが揃ってきたのと、アルモンテと高橋周平の復帰で打線に穴が無くなりつつあるのが脅威だ。平田も戻ってきたらさらに強力になるので、中日は今後セ・リーグの台風の目になるかもしれない。
以上。