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打線解凍リリーフ温存

巨人11-3広島(東京ドーム)2020.08.01

 

リリーフを費やした夜から明けてこの日はデーゲーム。投手をつぎ込みたくないため、大量得点か先発が長いイニングを投げてほしかったところ、両方が叶ってしまい楽勝でカード勝ち越しを決めた。

 

試合の趨勢を決めたのは3回の勝ち越しの場面だろう。1-1と同点の3回裏、先頭打者亀井が長打で出塁。坂本が四球で続いて無死2塁となって3番の丸を迎える。丸は初球をセーフティバントして一塁側へ転がし、その打球をファースト松山が捕球後に悪送球してしまい、ランナーがそれぞれ進塁。セカンドランナーの亀井がホームを踏んで勝ち越し成功となる。この締まらないプレーの後、残ったランナーをウィーラーと中島が返して1-4とリードをさらに広げる事になる。

 

このプレーに代表されるように、この試合の広島からは全体的に緩んでいるというか、精彩を欠いているような印象を受けた。先発した田口も毎回ランナー出す展開だったけど、カープ打線が早打ちで尽く凡退してくれるので、失点にはならないんだろうなという心地でずっと見ていられた。

田口自身の出来は、ファームでの調整登板の時と同様丁寧にコントロールされていて、本来の実力を出せているように見えた。

あまり効果的に使えてるようには見えなかったけど、カットボールも投げていたようだ。田口はスライダーとカーブぐらいしか投げるボール無いと思っていたけど、チェンジアップ、フォークと年々使う球種が増えてるようで成長を続けている事が伺える。一番の武器はスライダーなので、それに悪影響がでなければ良いなと思う。

 

そして低迷していた打線がこの試合で一気に爆発。スタメン野手全員安打を達成し、ウィーラーさんと中島の5・6番コンビが揃って猛打賞を達成。チーム全体で14安打11得点と効率よく攻撃ができていた。その最たる源泉が6回の岡本の満塁ホームランだろう。

 

1-5で迎えた6回裏、マウンドには3番手のケムナが上がっていた。先頭の8番岸田がヒットで出塁すると、送りバント、四球、ヒットで一死満塁の状況を作り出し、3番丸が1度もバットを振ることなく四球を選んで押し出しで追加点。

そして4番岡本がファーストストライクを捉えてレフトスタンドへ運び、自身初となるグランドスラムが生まれる。外の変化球を無理やり引っ張ったように見えたので、ゾーンに来たらフルスイングと決めて振った結果に思える。

 

この回で2イニング目になるケムナは、亀井に与えた四球のあたりですでに限界なように思えたけど、カープサイドは続投という判断を下した。火消しポイント何て集計しているから分かるけど、佐々岡采配においては投手の途中交代は滅多に行われない。投手節約のためなのか、修行の一環としてなのか意図は分かりかねるが、おかげでケムナの防御率はこの試合で大きく悪化した。

前日も森下が5回で退いているので、広島ベンチとしてはリリーフの台所事情がキツイところだろう。次の試合の先発遠藤は無理にでも引っ張るんじゃないだろうか。そうなると巨人側は待球策をすると効果的なように思えるけどどうだろう。

 

とにもかくにも、ワンサイドゲームでリリーフを温存できた上に、低迷していた打線にも活が入り、巨人にとってはとても有意義な試合だった。それでもなお高木を登板させない不安が残るのだけれど、無用な心配だろうか。

 

 

以上。

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