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スプリットで見違えたサンチェス

DeNA2-4巨人(横浜スタジアム)2020.07.18

 

サンチェスが横浜打線にハマっていたため、どこまでいけるか試していたらあわやサヨナラ負けの展開。最後は何とか中川が抑え込んで5連勝達成となった。

 

前回登板からさらに良くなっていくサンチェス。コントロールがアバウトなのは相変わらずだけれど、それでもゾーン内に収められているのは大きい。何よりもスプリットが完全に武器になっていて、決め球に困っていたデビュー当初が嘘のように三振を取れるようになった。元々ストレートはスピードがあったので、スプリットがちらつくお陰でバッターの対応に迷いが生じ、振り遅れや見逃しも取れるようになっている。

 

他の持ち球のカットボールも高速チェンジアップも、バッターからしたらとりあえずストレートのタイミングと軌道に合わせて振っておけばファールで対処できてそうだったので、今まではカーブだけケアしておけば楽勝だったはず。

そこにスプリットが加わって、ファールで粘られても最後は落として三振、というパターンに繋げられるため、半速球もまた相乗効果を得て良い武器になっている。

 

そんなこんなで球数も嵩まず、横浜打線をヒット1安打のみで抑えて9回まで漕ぎ着けてしまったサンチェス。しかしここに来て先頭打者から3連打を浴びてしまって2失点。次のロペスの打席で、ストレートがスッポ抜けてあわや危険球というボールの後、落ちなかったスプリットを捉えられて無死1・2塁の場面を作り交代となった。球数119球。打たれだしたのを差し引いて、110球くらいが限界なのかもしれない。スピードはあまり落ちていなかったので、制球が普段より悪くなりだしたらガス欠のサインのようだ。

後は次の登板の時にちゃんと回復しているかが気になるところ。スプリットが生命線になっているので、その落ちに影響が出ていない事を祈る。

 

打線の方は2回にDeNAのエース今永からポテンヒット連発と相手の悪送球で先制し、5回には大不振中の坂本がフェンス直撃のタイムリーを放って追加点を上げ、好投しているサンチェスを援護した。

殊勲打は2回の北村の2点タイムリーだった。この日今永は出だしから各バッターにインコース攻めを行っていた。1打席目の北村はそのインコースを詰まらせてピッチャーフライ。2回には中島、ウィーラーがインコースを捌いてポテンヒットで先制し、続く陽には死球。失点しても攻め方を変えなかったので、北村の2打席目もインコースから入ってくるだろうなと予想。ヤマを張って思い切り振り抜けと願っていたらその通りの結果になり、打球がフラフラと上がるも1打席目より飛んでショート後方へポトリと落ちた。二死2・3塁の状況だったので、打った瞬間走り出していた走者が2人とも帰って2点追加。北村の読み勝ちと、バッテリーの戦略負けである。

 

直後の3回、DeNAはキャッチャーを伊藤光から戸柱に交代させる。前述のリードがお気に召さなかった模様で、ラミレス采配ではたまにある事だった。ただ今回は功を奏したようで、以降内外広く使った配球で今永のテンポが目に見えて良くなった。

こうして今永のエンジンがかかりはじめたところだったので、5回の丸の四球から坂本のタイムリーで追加点を奪えた事は貴重だったと思う。坂本は怪我での不調のため、この一本で復調という訳にはいかないだろうけど、この一打にはここのところ見られなかった伸びがあった。負傷しているなりの打ち方のコツを掴んだのだったらありがたい。

 

最後に采配の話。やはり交代を切るのが遅くなっているのが伺えた。

9回にウィーラーがヒットで出塁した際、守備面も考えて代走を出した方が良いと思っていたけど代えなかった。その後一塁走者の陽と三塁走者のウィーラーでダブルスチールをしかけるも、DeNAバッテリーに読まれてホームで走塁死。裏の守備の際にレフトのウィーラーが打球処理をもたついてピンチを広げた場面もあり、ウィーラー残しが裏目に出ていた。結局尚輝をセカンドに守備固めで入れて、玉突きでサードを守っていた増田大輝がレフトにまわった。それならウィーラーが出塁した時点で尚輝を代走に出しておけばとは思う。

サンチェスの件もそうだけれども、今は交代は極力控えて、出場している選手で何とかさせる方針のように見える。やはり先日書いた通り、選手や戦術の可能性を試しながら勝とうとしているのだろうか。この試合で言えばサンチェスのスタミナ、ウィーラーの守備走塁力、その辺りが測れたのかもしれない。

 

以下この試合のその他出来事をざっくりと。

 

高梨、若林に代わって一軍登録。一軍に残った今村は来週も投げる可能性。

 

サンチェス、右打席で初めて打球が前に飛ぶ。スイング見ても両打ちより右固定の方が良さげ。

 

岡本、3三振含む4タコ。8回の守備から退く。

 

DeNA国吉、2回投げて5奪三振。今回はフォークも投げてきた。

 

 

以上。

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