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特例2020下での外国人枠運用

今年はコロナ渦の特別措置で、外国人枠が出場は従来通り4人までだが、登録は5人までOKとなった。

ただその5人の内訳にもややこしい制約があるので、ここで整理しておきたい。

 

まず出場枠の4人は、内訳に関しても従来通りで、野手・投手いずれか3人までの制約がある。つまり野手だけ4人とか、投手だけ4人とかいった起用はできない。4人出場の野手・投手の組み合わせは、3-1,2-2,1-3のいずれかになる。

 

従来のルールを今年の巨人で当てはめると、まず絶対必要な抑えのデラロサが投手枠1つ、先発のCCで投手枠2つ、新加入のサンチェスで投手枠3つと埋めて、残りの野手1枠がパーラといった内訳になる。

しかしここに無駄が生じてしまう。先発で2枠使ってしまうと、試合に同時に出場できる外国人選手が最多で3人までとなってしまうし、CCとサンチェスが出場しない試合では2人までとなり、枠の無駄使いが発生する。

 

いつものシーズンであれば無駄を避けるために、例えばサンチェスが先発で投げ終わったら抹消してCCを登録、CCが投げ終わったらその逆といった運用をして枠を1つ空け、そこにビエイラなりモタが収まるといった形態を取る。

しかしこの方法にもデメリットがある。

一度一軍登録を抹消した選手は、次回の登録まで10日間空けないと次の登録ができないルールが存在する。サンチェス・CCともに1回投げたら次の登板は10日後となるので、先発ローテ6枠の内1枠をサンチェスとCCで埋める事になり、こちらでも無駄が発生してしまうのだ。

 

そこで今年の外国人枠の登録5人までの特別措置である。

今年はパーラ、デラロサ、ビエイラ、サンチェス、(ベンチ外CC)といった同時登録が可能となり、サンチェスとCCの抹消なしで先発ローテ6枠の内2枠を埋めることができ、非常にありがたい。

ただこれに待ったがかかって、この措置は先発の外国人を複数抱えてるチームにのみ恩恵があるじゃないか、となった。

 

(そのせいだけとも言い切れないが)そこで、内訳に制約が設けられ、投手4人打者1人または打者4人投手1人という登録をした場合、以降5人登録する場合はその内訳でなければならない、という巨人にとったら嫌がらせとも呼べそうな制限が設けられた。

上述のパーラ、デラロサ、ビエイラ、サンチェス、(ベンチ外CC)を例にすると、この内訳で登録してしまった場合、今シーズンは5人登録する場合、投手4打者1の内訳にしなければならない縛りを背負う事になる。

ここでビエイラの代わりにモタを加えたいとなった場合、パーラ、モタ、デラロサ、サンチェスのように4人登録にせねばならず、さらにサンチェスとCCで先発ローテ1枠の運用を強いられてしまう。

 

開幕2戦目で早くもビエイラのリリーフテストが実施されたのも、本当に4-1の内訳で今季を戦うかの見極めだったのだろうと推測する。

結果はご承知の通りだったので、翌日には抹消の憂き目にあったビエイラ。良いスライダー投げてたし下で制球磨いてくれれば、デラロサのバックアップになれる逸材だと思うので精進して欲しい。

 

当面は投手3野手1の運用で行くと思われる。サンチェスがディプランに代わる可能性はあるが、内訳に変更はないだろう。

モタが下で結果を出してくれば、投手3野手2となるかもしれないが、個人的には支配下登録期日の9月30日までに、どっかから新しい外国人野手を取ってくると思う。

ファーストとサードのバックアップが物足りないので、そこを守れる左打ちのスラッガーを取ってくるんじゃないかと予想。

 

この複雑な外国人枠のルールをどう活用していくか非常に楽しみ。

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