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進化した畠とリリーフ陣

巨人2-1広島(東京ドーム)2020.07.31

 

出だしから快投を見せる今季初先発の畠。先制を許すもその裏にすぐ逆転してもらい、このままどこまで投げきれるか期待していた矢先、まさかの危険球で一発退場。安定していたと思っていた試合展開が綱渡りの救援リレーへと一変。けれどもこの事態を鍵谷、大江、大竹、高梨、中川が無失点リレーで乗り切り1点差を守りきっての勝利。ブルペン陣の抜群の対応力が勝利に導いた。

 

畠はフォームを二段モーションへと変更し、静止時に腕を脱力させるような動作を取り入れていた。投球時の力みを抜くための工夫らしく、杉内コーチのアドバイスが元らしい。

その効果はてきめんだったようで、従来はストレートとボールがハッキリ分かれてしまうピッチングだったけれど、この日は荒れてはいるもののゾーンにボールが集まるようになっていた。

 

生まれ変わった投球の様子は桜井と戸郷を足したようなイメージで、桜井の球種で戸郷のキレがあるような感じだった。ゾーンで勝負してテンポ良く投げ、3回までは走者を許さないパーフェクトピッチング。4回に西川にソロホームランを打たれるもののヒットはその1本のみ。今までは追い込んでから決め球が思うところに決まらずにランナーを溜めていた印象なので、四球を出さなかった事も大きな変化だと思う。

 

それだけに、5回の突然の危険球が残念でならない。幸い当てられた會澤はほぼ避けていた態勢だったため、その後プレーを続行できる容態だったので安心した。

フォームのおかげで畠のコントロールが改善されたと思っていたけど、以前から見られるこの抜け球の解消には至っていないようだ。当てた側も精神的に残る物はあるだろうし、イップスみたいな感じにならない事を願う。

 

対する広島の先発はルーキーの森下。初顔合わせなので巨人打線がてこずるかなと思っていたら案の定で、3回までノーヒットに抑えられていた。けれどパーフェクトピッチングだったという訳ではなく、3回までで6四死球を出す荒れ模様。毎回得点圏にランナーを置くものの、ヒットが打てないのでホームまでは返せず、やきもきする攻撃が続いた。

 

森下の持ち球はカットボール、カーブ、チェンジアップ。一番の武器はスピードガンより速そうに見えるストレートで、フォームのせいなのか左打者の方が振り遅れているように見えた。

3回まで森下に良いようにやられていたけれど、4回の吉川尚輝のチーム初ヒットから主導権を奪い始める。続く畠がきっちり送って二死2塁。1番に返って3打席目となる亀井がセンターへ弾き返して鮮やかに同点に追いつく。さらに坂本丸が連打で畳み掛けて1-2と逆転に成功。4番岡本も続いて欲しいところだったけれど、敢え無く見逃し三振で反撃はここまで。ここ最近岡本で攻撃が終わる事が多いのが気になるところ。

 

この他のチームのヒットは6回に代打松原が放った1本のみで、4回の集中打と合わせて計5本。東京ドームに帰ってから貧打が続いている。そんな状況もあって、わずか1点差を9回まで守り抜いたリリーフ陣がこの試合のヒーローで間違いなし。

 

畠の危険球退場後、一死1塁の場面を急遽火消しした鍵谷。この場面で起用されるのは、チームで肩を作るのが一番早い事を意味しているのだろう。

 

2番手が3連投となる大江。前日回跨ぎまでしていたので酷だなと思ったけど、球速が落ちている中、ランナーを出すものの無失点で乗り切った。

 

3番手がベテラン大竹。4番鈴木誠也から始まる難しい打順で登板し、一死1・2塁のピンチを背負うも堂林、田中広輔を連続三振で討ち取って事なきを得る。今年は左打者を迎えても交代させられない変化がある。

 

大竹は回を跨ぐも、不運な内野安打で先頭打者に出塁を許してしまう。ここで4番手にパーフェクトピッチング継続中の高梨が登場。無死1塁でホームランを打っている西川と対峙する難しい場面だったけれど、広島サイドが送りバントを選択したおかげであっさりワンアウトをゲット、一死2塁となる。高梨はこの後の菊池ピレラを難なく抑えてパーフェクト継続。

 

最後は頼れる左腕中川が満を持して登場。鈴木誠也、松山、會澤の強打者をきっちり抑えてゲームセット。流石の安定感で逃げ切り完遂。

久々にベンチ入りした高木が最後まで使われなかったのが気がかりではある。

 

緊急事態があった割に僅差の試合。デラロサ不在で救援陣に不安要素が囁かれていた時期もあったけれど、大竹の復帰、高梨の加入、大江の進化によって再整備。この試合を勝ち取った事でリリーフが見事強化されている事を証明した。

 

 

以上。

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