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澤村リリーフ失敗に思う投手運用

巨人3-5DeNA(東京ドーム)2020.07.01

 

試合内容に関しては、DeNAの若い先発櫻井から3点を奪いKOするも、以降のリリーフ陣から追加点を取れず。

一方こちらの先発メルセデスは好投するも6回途中でガス欠。6回、7回は凌ぐも8回に登板した澤村が2つの四球でピンチを招き、高木が火消しに失敗。逆転され敗戦となった。

 

現在のリリーフ陣で絶対的な存在なのは2人、中川とデラロサである。それ以外で明確に役割がありそうなのは、左右の火消し役としての高木と鍵谷。その他の澤村、鍬原、宮國、藤岡に関しては流動的に起用されている。

かつてのJFKに代表されるように、7回、8回、9回をそれぞれ専任のリリーバーが受け持ち、先発は6回まで投げ抜けば勝利が固い、という勝ちパターンの運用方法がある。

しかし第三次原政権では、この方策を取っていない。試しに去年の勝ちパターンを3人思い浮かべようとしたが、中川とデラロサに続くもう一人が出てこない。よくよく考えて見みたら、中川とデラロサどちらが9回のクローザーなのかというと、イメージだとデラロサだけど、事実としてはこれも流動的だった。

 

現政権下では、その時点で状態の良い投手、信頼のおける投手を、相手の打順を見て投入している。なので6回を終えた時点で次に誰が出てくるかは予想が難しいところ。これは対戦相手も同じ事で、パターンが決まっていないので、代打をどこで出すか、攻略や攻勢をどこでかけるか、ゲーム後半の戦略を練るためのヒントが少ない。巨人と対戦するチームは毎回読み合いになっている事だろう。

 

また勝ちパターンを置かないメリットとして、連投防止が上げられると思う。

仮に7回からリレーができる状態として、6連勝の週があったとする。先発ピッチャーは週に6イニング、方程式の3人のピッチャーも週に6イニング投げている計算になる。しかし方や週に一回、方や連投しての6イニングなので疲労度は比較にならない。登板する前まで毎日ブルペンでの投球、遠征のチームへの帯同、これらがリリーフ投手にはかせられるので、疲労は蓄積される一方のはずだ。

 

特に7回を任されるピッチャーは、自分が打たれたら以降は敗戦処理の投手が、次の味方の攻撃で大量得点があったら以降は格の落ちる投手が務める事になるため、後ろ2枚に比べて登板機会が多くなるはず。なので疲労を分散させるという意味でも、7,8,9を流動的にするのは理にかなっていると思える。

 

また別な課題として、先発投手のイニング数がある。6回まで投げきったのが11試合中5試合で、菅野の開幕戦、戸郷の2試合、桜井が1試合、サンチェスの1試合となっている。

7回以前に6回にも中継ぎを投入しなければならない現状なので、すでにリリーフ陣に疲労が溜まっているのではないかと思う。

来週野手を一人削って大竹を昇格させて補填するらしいけれど、先発陣に奮起してもう少し長いイニング投げてほしい。

 

さてこうは書いたものの、この試合の澤村に関しては厳しい目で見ざるを得ない内容だった。与えた四球も粘られたのではなく、制球が効かなくての結果だ。

前回登板でスライダーも投げていたので、スピードゴリ押し戦法だけじゃなくて、スライダーとの緩急も使えば、コースが多少甘くなっても打ち取れると思うんだけど。キャッチャーも変にコースに構えずに、真ん中周辺に構えて曲げたり落としたりで速球を活かす方針の方がマシなんじゃなかろうか。

 

以下この試合のその他出来事をざっくりと。

 

岡本、止まらない勢いで本日マルチ安打。

 

ウィーラー、今日もスタメン。途中交代ありきの運用なので、7、8、9番が試合終盤で様変わりする模様。

 

DeNAパットン、圧巻の4者連続三振。終盤のゲーム展開を決定づけた。

 

 

以上。

交代の明暗が勝利の明暗

巨人5-2DeNA(東京ドーム)2020.06.30

 

戸郷と濱口の投げ合いで2-1と1点ビハインドのまま迎えた6回裏、横浜ベンチが一死一塁の場面で好投の濱口を下げ、右の国吉にスイッチ。国吉は丁寧な投球を見せていたが、粘る坂本に根負けし四球、続く頼れる4番岡本が技ありのライト線へのヒットで同点とする。

なおも一死1・3塁の場面、中島は凡退するも、パーラが三遊間を綺麗に破って勝ち越しタイムリーとして2-3、逆転に成功する。

結果濱口の早い交代が裏目に出る事になった。

 

濱口の交代に関しては、前回登板で133球放っていたので、疲労を考慮してのことらしい。ランナーを出してしまい、左の不調の丸を抑えるまでという目処をつけたのかもしれない。そう考えると、6回の先頭打者として四球で出塁した増田大が、この流れのきっかけを作ったと言える。連日の1番起用に十分に応えてくれてる。

 

一方、戸郷の方も7回一死までいってから、7番の柴田に長打を浴びてピンチを背負ってしまう。ここで火消しの高木をマウンドに送り込んだ。打席には左の乙坂が代打で送り込まれているし、戸郷のストレートが暴れだしていたのでこの交代は妥当だと思う。

結果この策はハマって、高木が残りの二人を注文どおり片付けて戸郷の勝ち星を守った。この日のピッチングはコントロールが抜群で、それに加えて今年から解禁したらしいフォークが随所に冴え渡っていた。落ちる球があったので、右の大和の打席でも続投させたのだと思う。(その次が左の梶谷だということもあるが)

 

7回途中96球4安打2失点でマウンドを降りた戸郷に関して、この日はカーブが良いスパイスになっていたように見えた。130kmにも達する速いカーブは、戸郷の決め球スライダーと球速も軌道も似通っていて、それが打者の的を絞りにくくしているように思えた。

もう一つの持ち球フォークも、似たような球速似たような軌道なので、球場で見ていたら戸郷がストレート以外で何を投げたのか判別するのが難しそうだ。

 

打線に関しては、中島が得意の緩い球を捉えて反撃の一発。丸が復活の証か、インコースを背後に体重かけながら思いっきりフルスイングして待望の一発。仕上げに4番岡本がエスコバーの失投を逃さず貫禄の一発。クリーンナップが揃い踏みで一発攻勢をかけ、勝ち試合の流れを確かなものにした。

あとはウィーラーかな。見てるだけでも愉快なこの選手は、その体型からプルヒッターのように見えたが、バッティングフォームから柔軟性が伺えて意外だった。状況に応じてタイムリー狙いもしてくれそうな期待感がある。ただ一発を放ってその溢れるパワーを見せつけて欲しい。

 

以下この試合のその他出来事をざっくりと。

 

丸、またしても守備の名手セノンの前でファインプレー。

 

若林、レフトの守備に7回だけつく謎起用。

 

亀井、尚輝、大城、怒涛の左代打攻勢も今回は不発。

 

 

以上。

先発7人制でベンチ外休養運用

前回の記事で丸に休養をと書いたけど、抹消で10日間離脱は流石に長すぎるなと思い、思い至ったのがタイトルの運用法である。

10日間だと3カード9試合の出場が出来ないので、日曜にベンチ外にして月曜日と合わせて2日間の休養というのが狙い。

 

今季は特例で31人の1軍登録が可能になっていて、ベンチ入りも26人までとなっている。差し引き5人がベンチ外になるのだけれど、普通に考えると先発ローテ6人の内の投げない5人をそこにあてがうだろう。

ただ中断期間もないシーズンで6連戦が続くので、主力に疲労や不調は出てくるはず。だからといって抹消まですると、前述の通り10日間の離脱になるのでそれは痛い。

そこで現状6人で回しているローテを7人で回すと考えて、一人投げ終わったら抹消して枠を空ける。ベンチ外が一つ空くのでそこに主力で休ませたい選手を割当てる寸法。さらにベンチ入りも1つ空くので、お試し枠として2軍から一人引き上げる事もできる。

 

7人で回すローテの算段としては、とりあえずサンチェス、メルセデスにディプランを加えて3人で先発ローテ2枠(外国人枠は1枠)を回すとすれば良いのではなかろうか。そうすれば外国人が先発しない試合でお試し枠にビエイラを入れる事も可能になる。

あとはシーズンが進めば慣れてない戸郷とか、昨年後半ダメダメだった桜井あたりもパフォーマンスが落ちてくるだろうし、そのあたりを一度落とすなどすれば良いと思う。

 

ただ中5日が好きな指揮官なので、6試合を5人ローテで回して1枠空けるという運用にしそうな予感はあるかな。

 

 

以上。

雑記(2020.06.29)

先週一番のトピックは池田↔ウィーラーのトレード。以前の記事でも言及している通り、外国人枠5人特例を活かすために取ってきたのだろう。

 

原監督がファーストかレフトで出場させると言及しているので、岡本がファーストに移るプランは今のところ無さそう。ただその岡本が今打線の主軸として絶対的な存在になっているので、もし怪我とか今年でいうとコロナ感染とかで離脱となったら、かなりの攻撃力ダウンは否めない。そんな時サードが田中俊太とか北村ではなくウィーラーが収まれば、打線の破壊力ダウンはある程度免れるのではなかろうか。リスクヘッジとして今回のトレードは良かったと思う。

 

新天地に向かう池田に関しては、向こうでチャンスを物にして活躍してくれる事を祈るばかり。こちらではキャンプの時から一軍に呼ばれていなかったし、高木や藤岡、大江にすら後塵を拝していたので、左腕の少ない楽天の方が日の目を見れるだろう。

 

外国人枠で言えば、先発ローテに収まるサンチェスとメルセデス。

サンチェスは結果こそ出ているが、コントロールは荒れているし決め球がなくて球数嵩んでるしで、一体どこまで信頼して良いものか判断に悩むところ。

メルセデスは結果も芳しくなく、次回登板が追試の趣に。ディプランと入れ替えになるのはこちらなのだろうか。

 

後気になるには丸の状態。日曜のヤクルト戦でタイムリーこそ打ったが、本来の力なら右中間を真っ二つにしててもおかしくないところ、外野手の手前に落ちる当たりで何とも弱々しかった。守備の動きも何となく精彩を欠いているように見え、痛めた右足がまだ完治していないんじゃないかと心配になる。

今年は連戦が続く厳しい日程なので、もし痛めているのなら、打線が好調な今のうちに抹消して調整してもらうのもアリだと思う。センターの守備位置は陽がカバーして、3番の打順にはパーラが入ればとりあえず収まりはつくはず。

 

対戦相手の話に移ると、広島は先発が安定している割にリリーフがバタバタしているなという印象。それもあってか、よそとの試合では先発を完投ペースで投げさせているので、次回当たるときには、初回に攻勢をかけるか中盤で球数を投げさせるかして、相手のプランを乱したいところ。

打線は田中広輔の復調と巨人戦で元気になる菊池の存在で、それだけでも去年の後半よりは厚みが増してる印象。全体的には去年のメンバーが順調に調子を上げているといった感じで、そこに今年は堂林が加わっている。外国人二人はイマイチかな。

 

ヤクルトはバレンティンが抜けたけれど、坂口の復活と村上の成長がそれを補っていて、打線の破壊力は衰えていないように思えた。新外国人のエスコバーは大きいのが無いので正直大したことはない。ショートに西浦とか廣岡を使われた方がウチとしては嫌だと思う。

先発は去年苦手だった山田大樹をKO出来たのは良かった。しばらくは金土日の日程で当たるので、石川と小川は変わらず、3番手が誰になるのかが気になる。ここに期待のルーキー奥川が入ってくるかなぁ。巨人戦なら話題性もあるだろうし、7月26日(日)の神宮でデビュー戦とか、興行的に盛り上がるんじゃなかろうか。

 

 

以上。

今季初の無失点試合

ヤクルト0-12巨人(神宮球場)2020.06.28

 

連敗を心配していたけれど、相手先発の自滅もあって早々に試合を決め、ヤクルト打線にもつかまらず、2桁得点&無失点リレーで余裕の勝ち越しとなった。

 

2回目の先発登板となったサンチェス。ストレートが前回登板よりもシュート回転しているように見えたが、炭谷がそれをうまい事利用して右打者へのインコース攻めを効果的に行っていた。

コントロールは相変わらず悪かったが、それも適度な荒れ球になってヤクルト打線に的を絞らせない働きをしていたように思える。

そんなこんなで6回を3安打無失点に抑え、結果としては先発としての役目を完璧に果たした。

 

しかし決め球が無いために、追い込むまでいっても仕留めきれないのは改善されていない。スプリットのコントロールが致命的に悪いので、これが改善されれば、元来のテンポの良さにも拍車がかかって、不動のローテとして化ける可能性はある。

今の状態は昨年序盤のヤングマンと似てる感じがしていて、各チームがボールを見るようになったり粘ったりしだしたら、四球で自滅するか失投を狙い打たれるようになる気がする。

 

相手先発の山田大樹は、昨年苦手にしてい左腕だと記憶していたが、この試合では制球に苦しんで自滅。内外にムービングのストレートを散らばせて、スライダー、ツーシーム、チェンジアップで引っ掛けさせる攻め筋は見えたが、変化球の精度が甘くて思うようにいってなかった模様。

 

その山田を2回にKOし、2番手で出てきた寺島はオーソドックスなタイプの左腕で、良いカーブを投げるなとは思ったけど、それ以外にはさして特徴は分からず、頑張って投げてるなという印象は残った。

この2人の投手から巨人打線は計8得点し、5回の時点で勝負を決めてしまう。

 

中継ぎが消耗していたので、7回もサンチェスが投げるかなと思っていたら、前の回の打席で代打を送られて降板。楽な展開だったし、サンチェスのスタミナをチェックする良い機会だと思ったんだけど、そうはしなかった。

 

そして代わりに澤村がマウンドに。長打を打たれるものの、坂口、山田、青木の巧打者を凡退に抑え、勝ちパ3番手候補として名を残したように思える。

 

8回は鍵谷かなと思ったが、前日リリーフに失敗した藤岡が登場した。恐らくここでも不甲斐ない内容だったら2軍に落とす、的な追試だったのだろうと思う。藤岡はこれで三連投になるので中々酷ではあったけど、ヒット1本のみで抑え、好調の村上から三振も奪ったのでまずまずの結果だったのではと思う。ランナー出した途端にボールが荒れ出した悪印象は残ったが。

仮に不合格だったら火曜に今村か大江が呼ばれるのかなと予想。

 

最後の9回は、こちらも追試であろう、宮國がマウンドに登った。何度も言及しているが、ノープレッシャーの宮國は良いピッチングをするので、12点差のこの状況ではテストとしたら正直何も意味が無いなとは思う。

ご多分に漏れず6球で3人を片付ける文句のつけようのない結果を残した。

こちらの交代要員としたら田原か堀岡あたりだろうか。野上、大竹は怪我明けでまだ調整期間が必要だろうし。

 

この試合の打のヒーローは、1番に抜擢された増田大だと思う。

2回の二死満塁の場面で粘って押し出しで大量得点の鉱脈を掘り当て、丸、坂本、岡本の3連打で計5得点をゲットの運びとなった。

もし増田が粘らずに凡退していたら、0-0のまま3回を迎え、山田大樹が調子を取り戻している展開だってあり得た。

なのであの粘りがこの試合の大勝を呼び込んだのだと思っている。

(ちなみに4回の3点も増田の出塁から)

 

以下この試合のその他出来事をざっくりと。

 

岡本、2試合連続弾を含む2試合連続猛打賞。

 

石川、代打で左腕の中澤から3ラン。今年も左キラーぶりに期待。

 

増田大、一試合で4つのポジションを守る(二遊中三) 。

 

岸田、今季初マスク。小林の離脱が長そうなので、出場機会をどんどん増やしてほしい。

 

 

以上。

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