【独自指標】火消しポイント集計(2020.06.19~2020.07.05)
今シーズンの全チームの火消しポイントを計算してみた。
(火消しポイントについては下記記事参照)
火消し投手:前任の投手がランナーを残した状況で登板した投手
成功条件:一人もランナーを返さずに自分でその回を終わらせる事
【チーム別火消し成功数集計】
*チーム名の頭文字(Y=横浜DeNAベイスターズ)
火消しを投入したのが6回未満とそれ以上で分かれたように見える。
中日はまだランナーがいる状況で投手をつぎ込んだのはわずか2イニングのみ。それに次ぐ広島もたった3イニングのみ。先発やリリーフが安定しているのか、あるいは相手打線に捉まったとしてもその投手に責任を負わせるような采配なのだろうか。両チームの監督とも投手出身というのが興味深い。
意外だったのがヤクルトが成功数で巨人と並んでトップでいること。10回火消しシチュエーションがあった中で成功率が80%なので、よほど監督か投手コーチの選手の見極めが良いのだろう。そういえばこちらの監督も投手出身だった。
【選手別火消しポイント集計】
*火消しポイント=引継ぎ走者数 x 獲得アウト数 x 火消の成否(成功1失敗0)
選手別では火消しポイントで見ると巨人の鍵谷が10ポイントで現在1位。やはり7月5日に一死満塁を抑えた功績が大きい。途中加入した昨年が18ポイントだった事を考えると、怪我さえなければ更新は余裕だろう。
火消し登板数でみるとオリックスの比嘉が6試合でトップだ。ただ左脚を怪我してしまい先日登録抹消されてしまった。37歳という年齢と序盤からハイペースで使われたツケが出てしまったようだ。
【状況別火消し成功数集計】
*漢数字=アウトカウント、英数字=ランナー(2.3はランナー二・三塁)
火消し登板数で見ると、一死か二死1・2塁の状況で火消し役が投入されやすいというのが興味深い。ゲッツーで即チェンジとか狙いやすいからだろうか。ただ成功率として高いのは一死2塁の状況のようで、ランナーが詰まっていないので、火消し役が戦略的にバッターを歩かせたりできるからかもしれない。
アウトカウントで見ると、ノーアウトではあまり火消し役は投入されない傾向にあるようだ。多分火消し役の準備ができていないから、せめてワンアウトとるまで時間を稼がせているとかかな。ノーアウト一塁だけ多いのは、先発投手に対してこの回ランナー出すまでって決めていて、火消し役が予め準備しているような状況が多いからだと思われる。
以上。