検査のあり方を考えてたらクラウドファンディングに至る
坂本と大城以外の巨人の一軍選手のPCR検査結果は全員陰性だった。
検査のおかげで現状では感染リスクの少ない球団だと言える。
坂本と大城も陽性判定後のPCRは陰性が続いており、14日隔離の件はあるが、離脱期間はそう長くはならないと思う。
個人的にはこの件は一段落したと思っており、今後は他球団やNPBがどう検査と向き合っていくかが焦点になりそう。
8日にNPBで検査のガイドラインが制定されるらしいが、つまりそれまでは各チームの自主判断になる。
今のところの雰囲気だと、疑わしい症状が出たらその選手に対して検査を受けさせるのが基本線のようだ。
だが無症状感染者の存在が浮き彫りになったため、全員検査しようという風向きもある(カープ)。
ソフトバンクはどこよりも早く抗体検査を行い全員陰性。巨人は2週間に一度の全選手にPCR検査を行うような発言をしており、足並みが揃っていない。
このままにしておくと、ある球団では検査が頻繁に行われ、無症状でも離脱する選手が出る一方、全く全選手検査しないチームは戦力が欠ける事なくシーズンを戦い抜くといった事が起こりかねない。
不公平の中雌雄を決しても、勝者に素直に称賛が送られるだろうか?「あのチームは戦力減るの恐れて検査してないから優勝できてたんだ」とか、泥をつけられる余地を与えてしまうと思う。
つまり望まれるのは、プロ野球を管轄するNPBの適切な舵取りである。
状況的に全選手検査無しでの開幕は無いと思っている。
ただ開幕前に一回やったから終わりという物でも無いだろうし、回数が多くなると費用も馬鹿にならない。
そう費用。これは各球団の持ち出しになるのだろうか?
そうなるとチーム間で資金力に差があるので、その側面が邪魔をして、検査の適正頻度の議論に水を指すかもしれない。
この部分は是非安全面のみを考慮して議論してもらいたい。
なので理想は、NPBが費用を全部負担して、適切なスケジュールで全チーム全選手平等に検査を実施することだと思う。
とはいえ、この組織の資金をあてにできるのかは正直全く分からない。
NPB自体の資金が見込めないのなら、という前提で提案したいのが、NPBが主体となってのクラウドファンディングの実施である。
自分含めプロ野球を心待ちにしているファンは多いと思う。検査体制が整わない、あるいは不安があるためシーズン中止というのは残念極まりない事だ。
その事態を避けるために助力できる場が用意されていれば、是非選手・運営スタッフの検査費用のためにわずかながらでも私費を投じたいと思っている。
開幕が遅れた上、当面無観客試合なので、今年の野球観戦の予算はかなり浮いているので、余計な出費という訳でもないし。
本来贔屓のチームに行く入場料が、コロナ渦のプロ野球運営のために使われると思えば、普段よりもプロ野球に貢献したと思えて誇らしい。
もちろん選手自身が投資しても良いと思う。ただ個人名義になってしまうと、検査結果に便宜を図ったんじゃないか、などと言われる可能性もあるので、その場合は選手会名義で一括で納めるのがベターだろう。
クラウドファンディングのメリットに、全国のファンの熱量が金額や投資した人数の総数によって現れる面があると考える。
マーケティングとして使える数字でもあるが、何より選手や運営するスタッフに対して、これだけのファンがプロ野球を支持してくれるのだというのが伝わり、モチベーション維持に繋がると期待している。コロナ渦でプロ野球運営に関わる彼らにも当然不安があると思うが、それをファンが守り支えるというのを形作る事ができる。
巨人が中断期間中にWith fansを合言葉にSNSで様々な取り組みを行っていた。
ファンもプロ野球維持のために何らかの形で参加できるようになり、With players, With team, With baseballという流れになれば良いなと思う。