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振り返り(2020.07.14~2020.07.19)

6連勝負けなし。その前が勝てなかった週だったので一足先に梅雨が明けたような心地だ。(今回は2軍情報多め)

 

先発は菅野、戸郷、メルセデス、今村、サンチェス、桜井の順に登板。全員5回を投げきり3失点以下に抑える出来栄えだった。桜井だけは勝ちが付かなかったが、制球が安定しない中でよく持ちこたえたと思う。

よく持ちこたえたと言えば今村で、雨が降りしきる中失投せずに5回まで根気よく投げぬいたのは立派だった。その成果だと思うけど、翌日に抹消されず1軍に残る事ができた。恐らく今週の金曜日のヤクルト戦も先発を任されるはずなので、今度は良い天候の中での今村の投球を見たい。

 

その今村末梢の可能性の火種になっていたのが先週一番のニュース。昨年48試合に登板したリリーフ左腕の高梨が高田とのトレードで加入する事になったのだ。ウィーラーが加入した矢先に同一球団とまたトレードするとは。デラロサ離脱で手薄になっていたリリーフ陣、左のワンポイント枠を高梨が担って、高木を勝ち継投に組み込むのだと思われる。

高梨は土曜日に1軍登録予定とされていたので、代わりに誰かを落とさなければいけなかった状況。もし今村の内容が良くなかったら、その交換対象に選ばれていただろう。(結果若林が抹消となった)

 

高梨加入でモロに影響がありそうなのが、先週サイド転向のニュースがあった高卒4年目の左腕大江。高梨は左のサイドスローだから今の大江の取り組みとモロ被りなのだ。

高梨28歳、大江が21歳なので、次代の左サイドハンドと考えれば存在価値はあるかもしれないけど、同期の高田がトレードで新天地に赴いた手前、大江は今年1軍で爪痕を残しておかないと中々厳しい立場だろう。

そうなると高梨、あるいは藤岡を押しのけて1軍に上がれる芽があるか気になったので、週末に2軍の試合をネット観戦した。

 

7月19日日曜日対ロッテの試合、8回無死2塁の場面で大江はマウンドに送り込まれた。いわゆる火消しシチュエーションである。相対したのは怪我から復帰を目指す左の福田秀平、右の宗接、両打ちで右打席に入った加藤翔平。大江はこの厄介な状況で、福田と宗接を三振、加藤を内野ゴロに討ち取り見事に火消しに成功した。

大江のサイドは完全なサイドといった感じで、鍬原や中川のようなスリークォーターの肘を下げた形とは違っていた。球速はさほど変わっていないように見えたけど、ストレートに横からの角度が付いて、低めに綺麗に決まってて結構様になっていた。右の宗接へインコースにズバッと決めて見逃し三振取ったボールは良い武器になると思う。ただ変化球のコントロールには苦労しているようで、ここがまとまってくると中々の左腕に仕上がるんじゃなかろうか。高梨はまだ投げていないので未知数だけれど、藤岡とは良い勝負になると思う。

 

この試合でもう2人光っていた投手がいて、高卒2年目右腕の直江と、抑えでマウンドに上がった育成の田中豊樹。

 

田中の方は早く支配下にしろ、という声が日に日に多くなっている感じで、この試合では打者3人に対し、スライダー、ストレート、フォークの3球種で三振を取る圧巻のピッチング。元々日ハムで1軍の経験のある投手なので、マウンド捌きも落ち着いたものだった。ただ枠が2つしか残っていないので、支配下にする決断が難しいのだと思う。締切の9月末までには登録すると思うので、それまで腐らず今のパフォーマンスを続けて欲しい。

 

直江の方は即戦力というより、次代のローテを担ってくれそうな可能性を感じた。調整登板の田口の後を受けて、3回から7回までの5イニングを担当。テンポ良く投げて65球被安打3無四球無失点の好投を見せた。直江はスライダー、カーブ、フォークが持ち球のオーソドックスなピッチャーだけど、戸郷と同じくゾーンで勝負できるタイプのピッチャー。明言されてないので確かじゃないけど、スライダーが縦と横の2種類あるようで、それを左右のバッターで投げ分けてカウントを作っていたように見える。

球速が140km前半なのでこのまま1軍で投げるレベルでは無いと思うけど、シーズン終盤の消化試合では1軍にお呼びがかかるんじゃないかと思うので期待。

 

2軍の話の流れでもう一つ、戸根の二刀流である。これも全く予期していない話題で驚いたが、戸根も左腕高梨の加入で思うところがあったのかもしれない。

しかしこれは面白い試みで、リリーフ登板後にそのまま打席に入るとか、その逆に代打で出てからマウンドに上がるとか、ファースト守備も練習していつぞやの遠山葛西遠山みたいな運用も視野に入れるとか、色々と想像が膨らんで楽しい。

戸根のバッティングは折に触れて披露されていて、パワーは折り紙付き。あとは変化球の対応とかボールの見極めとかセンスがあるのかが気になるところ。イースタンリーグならDH制があるので、投げられるまで回復しなくとも、打つ方だけの実践復帰があるかもしれない。

 

ここからは再び1軍の話題。

打線の方は坂本が徐々にヒットを打ち出し、怪我を負いながらも復調する軌道に乗り始めたかもしれない。2018年7月にも同じ患部を痛めており、その際は登録抹消して復帰までおよそ1ヶ月かかった。現状プレーしている事から、この時ほどのひどさではないのかもしれない。

岡本がDeNA戦は三振多発で酷い有様だったけど、最後の最後で本領を発揮してくれた。次の中日戦でいつも通りのパフォーマンスを見せて欲しい。

セカンドに北村が定着してきたのが喜ばしく、相手投手によってしばらくは尚輝との使い分けになる模様。増田大輝は代走のスペシャリストとして控えに専念するんじゃなかろうか。あと左打ちの内野手が欲しいところなので、たぶんどこかで投手を一枚削って田中俊太を上げると思う。日曜日の左偏重打線で、セカンドだけ埋まらなかったので、ここを補完してくるんじゃないかという予想。

 

最後に送りバントの話。先週の始めまで累計で6回しかなかった犠打が、この1週間だけで8回行われたのだ。それも丸や坂本、亀井など普段打たせるような選手に対して。これは何か戦略の変更があっただろうと思う。

何気にチーム防御率は良いし、今季は先制逃げ切りで勝つパターンが多いので、その試合展開に持っていくための策なのかもしれない。あるいはバントしてくる印象を今の内に植え付けておいて、後半戦のここぞの場面でバスターエンドランをしかける布石にしているとか、かな。今週も引き続きバント策を取るのか注目していきたい。

 

 

以上。

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