連日のブルペンデーも奮わず
巨人4-6中日(東京ドーム)2020.07.05
先発の差が色濃く出た試合だった。
サンチェスは初回から冴えないピッチングで中日打線に捕まり、3回までにヒット6本打たれKO。
対する梅津はその3回裏、若林の打球をスネに受けて負傷。しかし治療後に復帰して我慢のピッチングを続け、あれよあれよと6回まで気迫で投げぬいてしまう。その梅津をチームを引っ張るビシエドが2本のホームランを含む3安打4打点で援護。このホームランがまた良い場面で打ってくれんのよね。
この試合巨人は梅津の力投にビシエドが応えるというドラマの引き立て役で終わってしまった。
とりあえずダラダラとウチの投手陣の事でも書いていこうかと。
今回のサンチェスは荒れ球を気にして丁寧に投げすぎて、ボールが真ん中に集まりすぎた結果打たれたのだと思う。練習試合の時にボコボコに打たれたのと同じ感じ。荒れて絞らせない方がマシだったのかな。
スプリットは制球が見込みなさそうだけど、今日投げてたチェンジアップはそこそこ操れてたみたいなので、これとカーブと荒れ球ストレートのコンビネーションで次回のヤクルト戦は何とかなるんじゃなかろうか。
一応来週もサンチェスを投げさせるようなコメントが出されていたので、今回のようなケースも見越して次回もちゃんとした介護要員を用意しておいた方が良い。
今回は堀岡はその役目をよく果たしてくれたと思う。いきなりランナー背負ってのビシエド相手はキツすぎで、最初は緊張で球が上ずっていた。けど徐々に低めに抑えられるようになって、持ち味の落差のある直球と縦の変化球がリズムを生んで、最初の1失点だけで3回4回を投げぬく事ができた。
先日まとめた今年が大事な高卒4年目投手の一人の堀岡なので、これを皮切りにどんどん爪痕を残していって欲しい。と思ったら、明日大竹の代わりに再び抹消するとの事。田口の抹消が急遽決まって、大竹の登録の前に誰かお試し枠で1日だけ使おうという話だったらしい。けど堀岡は今回偶然訪れたチャンスを活かせたんじゃないかと思う。遠征が終わった頃にまたお呼びがかかるのでは。
その後に投げた高卒10年目の宮國先輩は、まぁこういう星の元に生まれた人なのかなという結果だった。ビシエドのは、見逃せばボールじゃないかなって球をすごいスイングで打たれたので、あれはしょうがないなとは思う。
むしろ次の回、ツーアウトまでいきながらピッチャーの、しかも負傷している梅津にヒット打たれてピンチ作って降板というのがねぇ。
宮國の作ったピンチは3番手の藤岡が処理するも、その藤岡も回を跨いだ先で一死満塁のピンチを作って降板するというプラマイゼロの結果に(むしろマイ?)。
そこを救ったのが右の火消し役の鍵谷だった。
対平田、フルカウントまでもつれるも9球かけて浅いフライに討ち取りツーアウト。
対京田、ボールスリーにしないようストライクゾーン内で勝負し、7球かけてレフトフライに討ち取りスリーアウト、チェンジ。
鍵谷一人で一死満塁を無失点で切り抜けた。去年はコントロールがままならない感じだったけど、今回の京田との勝負を見ると確実にレベルアップしている。右の鍵谷、左の高木で火消し役はしばらく安泰そう。
8回の澤村は特に何もないので割愛で、問題が発生したのが9回のデラロサ。
しばらく投げていなかったので、明日休みという事もあって勝敗関係なく調整で今日は投げるだろうなと思っていたため、ビハインドの場面で出てきた事には驚きは無かった。
ビシエドに一発を浴びた事も、ノッていたスラッガー相手だったのでまぁしょうがない。
全く予想していなかったのが、この一発を浴びた直後にデラロサが降板を直訴した事だった。
こういうパターンは嫌な予感がしたが、試合後に腰と脇に違和感があるらしく、大事を取って降板した、とのコメントが出た。
前日に大事を取って降板した田口が抹消されたばかりだったので、デラロサまでもその展開なんじゃないかと不安になる。まだ代役にビエイラは早いだろうし、中川に負担がいく未来が見える。高木がデラロサの後を綺麗に抑えていたので、デラロサ離脱になったらとりあえず高木中川のセットで凌ぐ感じかなぁ。間に合わせで適当な外国人取ってきそうな可能性も微レ存。
勝ち越しは決めていたので試合に負けたこと自体は大した痛手ではないけど、最後の最後で尾を引きそうな問題が出来て、気分の冴えない週明けになりそう。
以下この試合のその他出来事をざっくりと。
鍬原、ベンチ外でお休み。前日に第2先発の役目を果たしたため。
田口、結局抹消。来週は今村が代役を務める模様。
若林、8番でスタメン出場。ヒットもフル出場も果たし居場所を確保か。
尚輝、途中出場するも2三振で打率2割切りそう。そのうち俊太と入れ替えあるかも。
巨人、序盤から代打策のため投手が1回も打席に立たず。擬似的にセ・リーグでDHを実現する。
中日、リクエストを無駄遣いし、微妙なタイミングの内野安打に対して何もできず1失点を許す。
以上。