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【神1-4巨】勝ち越し丸、ダメ押し丸《M17》【甲子園】

6回まで両者スミ1展開で拮抗していましたが、7回に途中出場した石川のヒットでの出塁を丸が返して勝ち越し。9回には同じパターンから今度はダメ押しツーランで勝負をつけ、マジックをまた1つ減らせました^^

・雨天で1時間遅れの開始
・1ヶ月ぶりのファースト大城
・左腕高橋同士の投げ合い
・代打石川3打席3安打
・田口3イニング無失点
・丸4安打3打点
・1ヶ月ぶりのセーブ中川

この試合は夕方ごろの大雨で開始が1時間遅れるハプニングとなりました。
開始前までに内野の土のグラウンドは綺麗に整備されましたが、外野はボールが落ちると弾まず進まずで、相当コンディションが悪い事が伺えました。

この日のスタメンでの変化は2つ、大城が1ヶ月ぶりにファースト起用された事と、マスクを被る小林が7番の打順に置かれた事です。
前のカードから田中貴也が第3捕手としててベンチにいるおかげで、打撃の調子が上がってきた大城を再びファースト起用できるようになりました。試合では折れたバットを持ちながら全力疾走して内野安打を勝ち取ったところしか見せ場はありませんでしたが、まだ引き続きチャンスを与えて欲しいですね。
小林の7番に関しては正直謎起用でした。阪神戦は比較的打つのと、田中俊太の打力とを比べての結果でしょうか?得点には絡みませんでしたが、マルチ安打を記録しているので、やはり阪神戦は得意なようです。

阪神先発の高橋遥人は、147km/h前後の球威あるストレートと、独特の落ちるツーシームが武器で、左打者にはカットボールで引っ掻けさせる厄介さも持っています。良い風に言えば、今永のストレートと山崎康晃のツーシームを併せ持った先発左腕という感じでしょうか。こう見るとウチは打てなさそうなイメージで、実際も中盤までかなり苦戦しました。

対するウチの高橋優貴は、前回登板よりストレートの球速が3km/hほど落ちており、そのせいかスクリューを多投してそのコンビネーションで阪神打線と対峙しているように見受けられました。

両高橋とも、初回に互いの4番にツーベースを打たれて1失点し、阪神高橋は打たせてとるピッチングで、巨人高橋は球数を要しながらの粘投で、4回まで1-1の接戦を演出します。

そして先に動いたのは巨人でした。
5回表一死ランナー無しで高橋の打順に代打石川を送り出します。
その時点でスコアに差はありませんでしたが、高橋優貴はすでに90球を超えており、対して高橋遥人は50球くらいだったため、どちらの先発が優位に試合を作れているかは表れていました。
代打の石川は期待に応えてレフト前ヒットで出塁します。しかし後続の亀井が併殺打を放ってしまい、この回は実を結ばずに終わりました。
亀井はこの回に退き、代わって田口が1番の打順に入り、高橋優貴の後のマウンドを任されます。

そして均衡が破れたのは7回でした。
阪神は前の回に高橋を打席に立たせていたので、この回も続投させてきました。勝ち星をつけさせてやりたいという親心でしょうか。
先頭の田中俊太は凡退し、代打から入った石川の2打席目。ここでライト前にまたもヒットを放ち出塁します。一死1塁、5回と同じ状況です。

打順は1番に入っていた投手の田口なので、当然代打だろうと思っていたらそのまま打席に入りました。
そうなると田口に送らせるという事で、その役目を一球で綺麗に決めて二死2塁の状況を作りました。5回の時は打たせてゲッツーだったので、代打で陽に打たせるより田口にバントさせる方がチャンスメークできるとの判断だったのでしょうか。

次の坂本とは一旦勝負する形をとりますが、カウントが悪くなったため申告敬遠をして二死1・2塁で丸との勝負を選択します。しかしこれが仇となりなした。
マウンドの高橋は、丸に対してもボール3つから入ってしまい分の悪い状況に。インコースにストレートを2球続けてファールを取り、何とかフルカウントに持ち越します。
しかし続く6球目もインコースへのストレートを選択してしまい、さすがの丸も同じ球同じコースには対応してくるので、空いている1・2塁間へとうまいこと転がしてタイムリーヒットにし、2-1とリードを奪いました。

7回はその1点止まりでしたが、その裏に続投の田口が二死1・2塁と似たようなピンチを背負うものの、こちらは難なく抑えて無失点でリードを保ちます。田口は結局3イニングを無失点で投げきりました。
毎回ランナーを出す内容だったのでどこかで代えてもおかしくなかったと思うので、ハナから田口をこの回まで投げさせる覚悟で送り出したように見受けられます。高橋優貴も中5日での登板でしたし、あらかじめ想定していたシナリオだったのかもしれませんね。

その後の8回は阪神がドリス、ウチがマシソンが投げてお互い無得点のまま9回を迎えます。
9回表のマウンドには左の岩崎が上がりました。トップバッターは石川です。
そしてまたも石川は左腕からヒットを奪い、ノーアウトから出塁しました。先発が左腕の時は亀井の代わりに石川スタメンを考えても良いんじゃないでしょうか?

代走に重信が送られ、ピッチャーの打順で代打に陽です。しかしここは岩崎の投球技術に阻まれ、何もできずに三振に倒れます。
続く坂本の打席の際、重信がスタートを切ってヘッドスライディングで盗塁します。リクエストまでもつれる微妙なタイミングでしたがセーフとなり、一死2塁のチャンスになりました。
しかし坂本は浅いセンターフライに倒れます。

二死2塁ですでに3安打放っている丸が打席に入ります。カウント2ボール1ストライクからの4球目、外よりのスライダーをやや引っ張り気味に弾き返し、打球が広い甲子園のバックスクリーンへ。2試合連続となるホームランは、4-1と貴重なダメ押し点となりました。10時をまわって鳴り物が止まっていたスタジアムは、阪神ファンのどよめきに包まれていました。

その裏、守護神デラロサの登場かと思ったら、マウンドに現れたのは中川でした。
彼もまだ今後の戦いに重要なピースとなるでしょうから、この場面を任せて復調してもらおうという狙いでしょうか。
先頭バッターを田中俊太のエラーで出してしまいますが、後続の3人を抑えてゲームセット。中川は約1ヶ月ぶりのセーブを挙げました。

この試合のヒーローは文句なく丸でしたが、チャンスメークをした石川も評価して欲しい存在でした。
2位横浜には良い左腕が複数いるので、対策として石川の活用方法を模索してみるのも面白いかもしれませんね。

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